2026年7月 日本株高騰の舞台裏:日経平均と海外勢の動向を読み解く
皆さま、ごきげんよう。株おばちゃんですわ。 梅雨明けの待たれる今日この頃、夏の陽射しが日ごとに力強さを増しておりますけれど、株式市場もそれに負けないくらいの熱気を帯びているようですわね。最近の日本株の好調ぶりに、「どうしてこんなに上がっているのかしら?」「この勢いは本物なの?」と、胸を躍らせつつも少し不安に感じていらっしゃる方もおいでではないでしょうか。特に海外の方々が日本の市場をどのように見ているのか、気になるところですわよね。本日はお茶を片手に、この活況の背景を一緒に読み解いてまいりましょうね。
2026年7月、日本株市場の活況と日経平均の節目越え
まずは、現在の市場の様子から見ていきましょう。先週金曜日、2026年7月10日の東京株式市場は、終日堅調な展開となりましたの。日経平均株価は、市場が意識しておりました4万2000円という大きな節目を伺う展開で取引を終えましたわね。
この4万2000円という節目の水準は、多くの方にとって特別な響きを持つのではないでしょうか。まるで長年、手の届かなかった棚の上の品物に、ようやく手が届きそうな感覚ですわ。市場参加者の心理も明るくなり、「もっと上を目指せるかもしれない」という期待感が、じわじわと広がっているように見受けられます。
もちろん、株価は一直線に上がり続けるものではございません。時には一休みしたり、少し後ずさりしたりすることもありますの。ただ、このように大きな節目を意識する水準まで上昇してきたという事実は、現在の日本株市場に追い風が吹いていることの証左と言えるかもしれませんわね。
日本株高騰を支える主要因:円安と企業収益の回復期待
では、この心地よい追い風は、一体どこから吹いてきているのでしょう。わたくしは、主に二つの大きな要因があると考えておりますの。
一つ目は、皆さまも日々ニュースで耳にされているであろう円安の進行ですわ。現在の為替市場では、円安の進行が続いておりまして、歴史的に見てもかなりの円安水準が続いておりますわね。これは、海外に製品を輸出している企業にとっては、大変な追い風となりますのよ。
たとえば、自動車や精密機械を作る会社が海外で1万ドルの売上を上げたとしましょう。1ドル130円の時でしたら130万円の売上ですが、1ドル160円を超えてくると160万円以上になるわけですから、同じものを売っていても日本円での手取りが大きく増えるのです。まるでお料理の際に、同じ食材でも少し良いお塩を使うだけでぐっと旨味が増すようなものですわね。この円安効果によって、特に輸出企業の収益が大きく改善するのではないか、という期待が株価を押し上げているのです。
そして二つ目の要因は、企業の「稼ぐ力」そのものへの期待感です。コロナ禍という長いトンネルを抜け、経済活動が本格的に正常化する中で、多くの企業が業績を回復させています。また、原材料費の上昇などを製品価格に適切に転嫁する動きも進んでおり、企業の収益体質が強くなってきている、との見方が広がっていますのよ。来たる決算発表シーズンに向けて、企業側から力強い業績見通しが示されるのではないか、という期待感が市場に満ちているように感じられますわ。
海外投資家が日本株を再評価する理由:構造改革と地政学リスク
さて、今回の株高で特に注目したいのが、海外投資家の動向ですわ。日本の株式市場は、売買の半分以上を海外投資家が占めると言われるほど、彼らの動きに大きな影響を受けます。その海外の方々が、今、改めて日本株に熱い視線を送っているようなのです。
その理由の一つが、企業統治(コーポレートガバナンス)改革の進展ですわ。数年前から東京証券取引所が中心となって、PBR(株価純資産倍率)が1倍を割れている企業、つまり「会社が解散した時の価値よりも株価が安い」状態の企業に対して、改善を促す働きかけを続けてきました。
PBRというのは、言ってみれば「会社の財産に対して株価がどれくらいの評価を受けているか」を見るものさしですわね。これが1倍を割れているというのは、まるで由緒ある立派なお屋敷が、その価値に見合わない安い値段で売りに出されているような状態。これでは株主にとって魅力的とは言えません。
この働きかけを受けて、企業側もようやく重い腰を上げ、株主への還元を増やす(増配や自社株買い)など、資本効率を意識した経営に舵を切り始めましたの。こうした変化を、海外の投資家は「日本企業は変わり始めた」と高く評価しているようですわ。長年仕舞い込まれていた家宝が、ようやく磨かれて輝きを取り戻したような印象かしら。
もう一つの理由は、世界的な視点から見た日本の「相対的な魅力」です。現在、世界を見渡しますと、残念ながら様々な地域で政治的な緊張や経済的な不透明感が漂っています。そうした中で、政治的に安定し、かつ世界有数の経済規模を誇る日本が、比較的安全な投資先として見直されている側面もあるようですのよ。世界が少し騒がしい時には、静かで落ち着いた場所にお金を置いておきたいと考えるのは、自然なことかもしれませんわね。
市場を牽引するセクターの特定と今後の展望
今の市場を力強く引っ張っているのは、どのような分野なのでしょう。まず挙げられるのは、やはりAI(人工知能)ブームの恩恵を受ける半導体関連の銘柄ですわ。そして、円安を追い風とする自動車セクターも元気な様子です。また、世界的に資源価格が高止まりする中で、安定した収益と高い株主還元で注目される総合商社なども市場の人気を集めていますわね。
ただ、嬉しいことに、最近では物色の裾野が広がりつつあるようにも見えますの。これまでは輸出関連の大型株が中心でしたけれど、インバウンド(訪日外国人)需要の本格的な回復や、国内での賃金上昇による個人消費への期待から、小売業やサービス業といった内需関連の銘柄にも少しずつ資金が向かい始めているようです。
まるで、最初に大きな船が港を出ていくと、それに続いて小さな舟も次々と航海を始めるように、市場全体に明るい雰囲気が伝播していく…そんな光景を期待したいところですわね。
今後の市場を占う上で重要になるのが、今月末から本格化する企業の決算発表です。各社が発表する業績や今後の見通しが、市場の期待に応えるものなのか、あるいは少し期待外れなものなのか。投資家たちは、固唾をのんでその「通信簿」を待っていることでしょう。この結果次第で、夏のマーケットの潮目が変わる可能性もございますから、注意深く見守っていく必要がありそうですわ。
「株おばちゃん」流:優雅なポートフォリオ戦略のヒント
これほど市場が活気づいていると、つい「乗り遅れてはいけない」と気持ちが急いてしまうかもしれません。けれど、そういう時こそ、一度深呼吸をして、冷静になることが大切ですわ。優雅な投資は、心の余裕から生まれますもの。
わたくしでしたら、まずご自身のポートフォリオ(お持ちの株の組み合わせ)を改めて眺めてみますわ。お庭に色とりどりの花が咲いていた方が美しいように、ポートフォリオも特定の業種に偏りすぎていないか、バランスを確認なさるのがよろしいかと思います。もし自動車関連ばかり、半導体関連ばかり、ということでしたら、少し違う分野の銘柄にも目を向けてみる良い機会かもしれませんわね。
また、好調な相場だからといって、一度に大きな資金を投じるのは考えものです。高値で掴んでしまうリスクもございますから。もし新しく投資を始めたい銘柄が見つかったとしても、まずは少しだけ買ってみて、市場の反応を見ながら時間をかけて買い増していく、というような「時間分散」の考え方が、心を穏やかに保つ秘訣ですのよ。
慌てず、騒がず、ご自身のペースで。長期的な視点で日本企業の成長を応援する気持ちで市場と向き合うことが、結局は一番の近道になるのではないかしら。夏の暑さに負けないよう、皆さまもどうぞご自愛くださいませ。また次回のブログでお会いしましょうね。


