株おばちゃん

9月FOMCが促す米国株セクター戦略:高金利長期化とドル円動向

皆さま、こんにちは。株おばちゃんですの。秋の気配が深まり、過ごしやすい季節となりましたけれど、株式市場の空気は少しばかり張り詰めているようですわね。先日発表された9月のFOMC (連邦公開市場委員会) の結果を受けて、今後の米国市場がどう動くのか、ご自身のポートフォリオへの影響を案じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今回は、このFOMCが示した最新の金利見通しを読み解きながら、これからの投資戦略について、ゆっくりお茶をいただくような気持ちでご一緒に考えてまいりましょうね。

9月FOMCが示唆したFRBの最新金利見通し:高金利長期化は変わらず?

まずは、今回のFOMCで何が話し合われ、どのようなメッセージが市場に伝えられたのか、丁寧におさらいしておきましょう。

市場の多くの方々が予想していた通り、政策金利そのものは据え置かれました。これは、これまでの利上げの効果をじっくりと見極めたいという、FRB (米国連邦準備制度理事会) の慎重な姿勢の表れと受け取れますわね。

ただ、市場が本当に注目していたのは、同時に公表された「ドットプロット」と呼ばれる経済見通しでしたの。これは、FOMCの参加メンバー一人ひとりが、将来の適切な金利水準はどのくらいだと考えているかを、点の位置で示したグラフのこと。まるで、皆でお茶をいただきながら「このお菓子には、これくらいのお砂糖が丁度良いかしら」と、それぞれの考えをそっと記帳するようなものですわ。

その最新の記帳によりますと、以前に比べて「もう少し長い間、現在の高めの金利を維持するのが望ましい」と考える方が増えている様子がうかがえたのです。市場では、もう少し早い時期の利下げを期待する声もございましたけれど、FRBは「インフレという熱を、ここで油断してぶり返させてはなりません」という強い意志を示した形になりました。つまり、「高金利の長期化」というシナリオの蓋然性が、より一層高まった ということですわね。

最新の金利見通しを受けた米国主要指数の反応:NYダウ、S&P500、NASDAQの動向

このFRBからのメッセージを受けて、昨晩 (9月22日) の米国市場は素直に反応いたしました。まるで、パーティー会場の音楽が陽気なポップスから落ち着いたクラシックに切り替わったかのように、少しばかり冷静になる動きが見られたのです。

主要な3つの指数はそろって値を下げる結果となりましたわ。

  • NYダウ平均株価 は、前日の終値から値を下げて取引を終えました。
  • 市場全体の動きを反映するとされる S&P500種株価指数 も同様に下落して引けております。
  • 特に影響が大きかったのが、ハイテク銘柄が多く含まれる NASDAQ総合株価指数 ですわね。こちらは他の指数よりも下落率が大きく見られました。

なぜNASDAQがより大きく反応したのかと申しますと、ハイテク企業などのいわゆる「グロース株」は、将来の大きな成長を期待されて買われることが多いからですの。銀行からお金を借りて設備投資をしたり、研究開発を進めたりすることも多いですから、金利が上昇してその状態が長く続くと、資金を調達するコストが重荷になってまいります。将来得られるはずの利益の価値も、金利が高いと現在価値に割り引いた時に目減りしてしまうため、投資家の皆さまが少し慎重になるのですわ。

高金利長期化シナリオ下で加速するセクターローテーションの動き

このような市場環境の変化は、「セクターローテーション」という資金の流れを加速させることがありますのよ。これは、投資家たちが、その時々の経済状況に合わせて、より有利だと考えられる業種 (セクター) へと資金を移していく動きのこと。まるで、季節の変わり目にお洋服を衣替えするようなものですわね。

これまで市場を牽引してきたのは、先ほども触れたハイテクなどのグロース株でした。低い金利を追い風に、未来の夢を大きく膨らませてきたのですけれど、高金利が長引くとなると、その夢の実現までの道のりが少し険しく見えてまいります。

そこで、投資家の視線は、より足元の収益が安定している企業や、高金利がむしろ追い風になるようなセクターへと移りつつあるようです。具体的には、これまで少し日陰におりました「バリュー株」や「ディフェンシブ株」と呼ばれる銘柄群に、再び光が当たり始めているように見受けられますわ。お庭の華やかなバラも素敵ですけれど、どんな天気でも静かに緑を保つ常緑樹の安心感に、皆さまの関心が集まっているのかもしれません。

注目すべきセクター:ディフェンシブ、グロース、バリューの明暗を分けるもの

それでは、具体的にどのようなセクターに変化の兆しが見られるのか、もう少し詳しく見てまいりましょうね。

まず、高金利が追い風となり得るのは 金融セクター ですわ。銀行は、預金者からお預かりしたお金を貸し出す際の金利差 (利ざや) が収益の源泉です。市場金利が上昇すれば、この利ざやが拡大しやすくなるため、業績への期待が高まります。

一方で、景気の動向に業績が左右されにくい ディフェンシブセクター にも資金が集まりやすい傾向がございます。例えば、わたくしたちが毎日使う石鹸や食品などを扱う 生活必需品セクター や、景気が良くても悪くても必要とされる医薬品などを扱う ヘルスケアセクター、そして電力やガスといった 公益事業セクター などがこれにあたります。これらは、お料理でいうところの「塩」のような存在。どんなお料理にも欠かせない、基本的な安心感を与えてくれますのよ。

逆に、向かい風が強まるかもしれないのが、先ほども申しました ハイテクセクター や、金利上昇で住宅ローンの負担が増す 不動産セクター などですわ。もちろん、これらのセクターの中にも独自の強みを持つ素晴らしい企業はたくさんございますから、一括りにはできません。ただ、セクター全体を覆う空気感が少し変わってきたことは、心に留めておく必要がありそうですわね。

9月FOMCがドル円相場に与える影響と、その背景にある思惑

今回のFOMCの結果は、為替市場、特にドル円相場にも大きな影響を与えておりますの。

米国で高金利が長引くという見方が強まったことで、日米の金利差が今後も開いたままになる、あるいはさらに拡大するのではないか、という思惑が広がりました。金利の高い通貨は、持っているだけでより多くの利息を受け取れるため、投資家にとって魅力的に映ります。その結果、金利の低い円を売って、金利の高いドルを買う動きが活発になり、円安・ドル高が進行いたしました。

昨日の海外市場では、円安が進む場面もございました。これは、海外から原材料や製品を輸入している企業にとっては仕入れコストの上昇につながるため、悩ましい問題ですわ。一方で、自動車や機械など、海外へ製品を輸出している企業にとっては、同じドル建ての売上でも、円に換算した時の手取りが増えるため、業績の追い風となりますのよ。ご自身のポートフォリオに日本の輸出関連企業が含まれている方は、この為替の動きも注視していくとよろしいかもしれませんわね。

今後の市場動向を見据えた、賢明なポートフォリオ構築の心構え

さて、ここまでFOMC後の市場の動きを見てまいりました。市場の雰囲気が変わると、つい慌ててしまったり、不安になったりするものですけれど、大切なのは、このような変化を冷静に受け止め、ご自身の投資戦略を見直す良い機会と捉えることですわ。

わたくしがいつも心掛けておりますのは、ポートフォリオという自分だけのお庭のお手入れですの。あるお花が満開の時もあれば、少し元気がなくなる時もございます。大切なのは、一つのお花だけに頼るのではなく、季節や天候の変化に強い様々なお花や緑をバランス良く植えておくこと。

今回の市場の変化を受けて、ご自身のポートフォリオが特定のセクター、特にグロース株に偏りすぎていないか、改めて確認なさってみてはいかがでしょうか。もし偏りを感じるのであれば、生活必需品やヘルスケアといったディフェンシブな銘柄や、高配当のバリュー株などを少し加えてみることで、ポートフォリオ全体の安定感が増すかもしれませんわ。お料理の塩加減を調整するように、少しずつ、ご自身の心地よいバランスを見つけていくことが肝心ですのよ。

市場は常に変化し続けるものです。目先の株価の上下に一喜一憂するのではなく、世の中の大きな流れを捉え、長期的な視点でご自身の資産と向き合っていく。そんな優雅な投資を、これからも皆さまとご一緒に続けていけたらと願っておりますわ。

関連記事