「月曜朝の特売市へようこそ」日経平均2700円急落と、283兆円の宇宙(スペースX)がもたらす極上バーゲンセール
ごきげんよう、皆様。ようこそ我が家へお越しくださいましたわ。
新しい一週間が始まりましたけれど、皆様はいかがお過ごしかしら? 今朝は、すっきりと爽やかな生姜と蜂蜜をたっぷり使った「自家製ハニージンジャーティー」と、オーブンから取り出したばかりの外はサクサク、中はしっとりとした「プレーンスコーン」をご用意いたしましたの。冷たいクロテッドクリームと、甘酸っぱいブルーベリージャムをたっぷり添えて召し上がれ。月曜日の朝の少し重たい気分を、温かく解きほぐしてまいりましょうね。
さて、週明けの本日の東京市場は、非常に激しい「朝の嵐」とともに幕を開けることになりそうですわ。 先週金曜日の日経平均株価の終値は、前日比 882円57銭 安の 6万6588円12銭 と大幅に下落して取引を終えておりました。1日の値動きとしては、高値が 6万7115円00銭 、安値が 6万5862円21銭 と、かなり上下に揺さぶられましたわね。
これだけでも驚いてしまいますけれど、週末のシカゴCME(先物取引)や大阪のナイト・セッションでは、日経平均先物がなんと一時 6万3820円 あたりまで大きく売られて取引を終えておりますの。 これは金曜日の昼間の終値から 2850円 も安い水準でございます。 月曜日の朝は、私たちの前に突然、信じられないほどの「大きな下落の窓」が開いてスタートすることになりますわ。
283兆円の「超弩級スペースX」と、市場を駆け巡る換金売りの風
なぜこれほど急激に市場が冷え込んでしまったのか、不思議に思われる方も多いでしょう。 その最大の理由は、今週金曜日(6月12日)に米国で予定されております、あの宇宙開発企業 スペースX(SpaceX) の新規株式公開(IPO)にございますのよ。
前例のない大宇宙のプレミアム上場
- 推定時価総額 :約 283兆円 (前例のない超巨大規模)
- 資金調達額 :約 12兆円
- 主な影響 :機関投資家による「換金売り」の発生
この 283兆円 という規模は、一企業の新規上場としては歴史上例を見ないほどの規格外の大きさでございます。 世界中の巨大なファンドや機関投資家たちは、この宇宙の超新星をポートフォリオに迎え入れる(株を購入する)ために、どうしても手元に莫大な 現金 を用意しなければなりません。 そのため、ここ数ヶ月で非常に大きな利益をもたらしてくれた「AI・半導体関連株」などの優良銘柄を、一旦売却して現金化する動き( 換金売り )が世界中で一斉に巻き起こったのですわ。
先週金曜日の米国市場では、半導体株の代名詞であるSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が 10% を超える急落を記録いたしました。これはあの2020年のコロナショック以来の大幅な下落率でございます。 決して半導体産業の未来がダメになったわけではなく、超巨大なスペースXという「新店舗」で買い物をするための資金作りのために、一時的に既存の美しいコレクションが売りに出されているだけでございますのよ。
海の向こうのサプライズと、天邪鬼なインフレの風
換金売りの嵐に追い打ちをかけたのが、金曜日の夜に発表された「5月の米国雇用統計」でございました。
5月米雇用統計の主な結果
- 非農業部門雇用者数(NFP) : 17.2万人増 (市場予想 8.5万人増 )
- 失業率 : 4.3% (予想 4.3% )
- 平均時給 :前月比 0.3% (予想 0.3% )、前年比 3.4% (予想 3.4% )
お仕事が増えるのは社会にとって素晴らしいことですけれど、市場にとっては「利下げが遠のく」という 利下げ先送り懸念 (または年内の利上げ観測の台頭)に繋がってしまいましたの。 さらに、大手IT企業のメタ(旧フェイスブック)が「数百億ドル規模の増資を検討している」との報道が流れ、株式価値の希薄化懸念から同社株が急落したことも、ハイテク株全体の足を引っ張りましたわ。
その結果、週末の米国市場は以下のように大幅に下落いたしました。
- NYダウ : 5万0866ドル78セント (前日比 695ドル15セント 安)
- ナスダック : 2万5709ポイント43 (前日比 1121ポイント53 安)
- S&P 500 : 7383ポイント74 (前日比 200ポイント57 安)
- 為替相場 :1ドル= 160円21銭 近辺(安定した円安基調を維持)
週末にこれだけの嵐が吹き荒れましたから、週明けの日本市場が一時的に冷え込むのは当然のことでございますわね。
👵 今日のおばちゃん投資俳句
このような大嵐の朝を迎えますと、胸がざわざわとして「もうおしまいかしら」と不安になってしまうのも無理はございませんわ。 実は、今でこそこのように穏やかにお話ししておりますわたくしも、20代の若かりし頃は、本当に感情に振り回される愚かな投資家でございました。 「今買わなければ一生置いていかれる」という焦りから、中身のない流行株を高値で飛び乗り、その後の大暴落で一瞬にして大切な結婚資金を失うという大失敗をしておりますの。 あの時はショックのあまり、一週間もお布団から起き上がれず、涙で濡れた天井を見つめるだけの暗い毎日を過ごしましたわ。
けれど、その絶望の底で「感情に負けてはいけない、料理のように丁寧なレシピ(分析)と火加減(資金管理)が必要なのだ」と一念発起し、ボロボロになるまで四季報や決算書、チャートを自学自習いたしました。あの時の涙の味が、今のわたくしの穏やかな投資のスープの隠し味になっておりますのよ。
そんなわたくしから、今日の大嵐に立ち向かう皆様の心に、温かいカモミールのような俳句をお届けいたしますわ。
「朝市の 嵐のあとに 掘り出し物」 (嵐のような月曜日の朝、市場は大荒れでございますけれど、その暴風雨が去ったあとには、普段はとても高価で手が届かなかったような極上の霜降り肉や甘い完熟メロン(素晴らしい優良企業)が、信じられないほどのバーゲン価格で店先に並びますの。早くお金を増やしたいと焦ってお鍋をひっくり返して(慌ててすべて投げ売りする)しまうのではなく、雨風が通り過ぎたあとの特売品を静かに観察すること。それこそが、やがて青空が広がった時に、最高に美味しい御馳走(豊かな実り)をいただくための秘訣でございますのよ)
皆様は、美味しいスープを仕上げる途中で少しスープがパチパチと跳ねたからといって、焦ってお鍋をひっくり返したりはなさいませんわね? 投資も同じこと。週明けの朝に少し強い雨が降っても、じっと弱火のまま、お部屋の中で仕込みの準備(銘柄選びや資金確認)を整えてまいりましょう。
今週は、本日よりアップル(Apple)の年次開発者会議 WWDC が開幕いたします。スマホのAI機能や、それに関連する日本の 電子部品株 への物色など、嵐の中でも新しく芽吹くテーマはたくさんございますの。 目先の嵐に目を奪われず、美味しい御馳走を作るための「お買い物計画」を、のんびりとお茶を飲みながら立ててみてくださいね。
皆様は、市場が急に下がった時、焦って無理に味付けを変えよう(慌てて売り急ごう)としてしまいそうになったことはございませんでしたかしら? どうぞ、今日淹れたハニージンジャーティーの温かさを感じながら、ご自身の穏やかな投資の歩みを振り返ってみてくださいね。
本日も、最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。 それでは、ごきげんよう。